川崎フロンターレの新加入DF三浦颯太(23)が川崎Fでデビューした。

昨季J2ヴァンフォーレ甲府でルーキーながら活躍し、元日のタイ戦に向けた日本代表に選出された気鋭のサイドバック。13日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)山東戦直前に腰付近を痛めたが、この日、後半開始から途中出場した。状態について「いいコンディションとは言えないですけど」としつつ「ACLに向けて限られた時間でしたけど、思ったより多めに出られたのでいい準備ができた」とうなずいた。

持ち味は縦への推進力。しかし、ピッチコンディションもあって後半は割り切る時間もあり、アクセル全開とはいかなかった。「前でタメが作れない蹴り合いのゲームだったので、上下動というよりは、下から守ってというのは意識した」。それでもチャンスとみれば前線まで駆け上がった。「押し込んだ時にはポケットを狙いにいけたんじゃないかなと思います」と手応えを示した。

キャンプからの積み重ねとコミュニケーションで自身の特長を理解してらい、連係は深まりつつある。山東戦から先発11人を入れ替えながら、タイトルを獲得した。「メンバーが変わった中で、Jリーグ王者にこういう粘り強い戦いができたというのは、今後のリーグ戦でも絶対に強みになる。いつもの1勝より大きいものがあったんじゃないかな」。オフに主力が大量流出したチームに新風を吹かせる存在になる。【佐藤成】