川崎フロンターレ鬼木達監督(49)が22日、敵地で行われる24日のJリーグ開幕戦の湘南ベルマーレ戦を控え、オンラインで取材に応じ、シーズン開幕への思いを語った。

チームは第1戦に勝利したアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦のホーム第2戦山東戦(20日)に敗れ、第1戦のリードを逆転された形で敗退が決まった。アジア王者を目標にしていたチームにとってショックは大きいが「結局、最後に勝負を分けるところのそういう部分をある意味徹底しないといけない。それと同時に自分自身の仕事。あの敗戦は自分の責任だと思います。より自分が成長したい」。

敗戦後には切り替えの重要性を選手にも呼びかけた。その効果か、チームの雰囲気は悪くないという。「Jリーグを通してしっかり戦っていけば、また違う未来は見えるんじゃないかなと、そういうゲームだったと3試合を通して思った。とにかく突き詰めていくことがこのチームが明るい未来になるのではないかと希望を持てたゲームだった」とACLと富士フイルムスーパーカップ神戸戦の3試合を振り返った。オフに主力が大量に抜けたが、新戦力が早くもフィットしている。チームの攻撃のバリエーションが広がり、競争力も高まっている。

昨季は8位に沈んだリーグ戦。今季は3季ぶりの奪還を目指す戦いになる。「優勝以外、目指していない。そこにたどり着くためにどうするか。やるべきことをやり続けること、信じ続けることが一番そこへのエネルギーになる。当然シーズンですので、1年間ずっといいとかはないけど、より自分たちが目指しているサッカーを信じてやっていくことが勝利に近づけると、ここ3試合で思った。結果うんぬんではなく信じ続けてやっていきたい」と力強く宣言した。【佐藤成】