今季限りでの退任が決まったG大阪の西野朗監督(56)が、あえて感情を捨てた。本拠地最終戦となる26日の仙台戦に向け、25日は大阪・万博練習場で最終調整を行った。

 02年の就任から10年も過ごしたホームでの最終戦で、試合後にはサポーターの前であいさつもする予定になっている。

 西野監督は「感傷的か…。そういう言葉は思い出せないですね。ロマンチストではないので」とあえて感情を捨てて、勝負に徹するつもりだ。

 残り2戦で首位柏とは勝ち点4差。逆転優勝は難しい状況だが、指揮官は「(戦う)姿勢を忘れなければミラクルは起きる。自分たちから(優勝を)失うことはしない」ときっぱり。

 感情を捨てて無心で試合に臨み、逆転優勝へのかすかな可能性を膨らませる決意だ。