J2仙台DF木谷公亮(31)が10日の天皇杯2回戦、北信越リーグ1部のツエーゲン金沢戦(ユアスタ)で公式戦に今季初出場初先発する。過去4年間で計160試合に出場した不動のセンターバックだったが、今季はDF渡辺の台頭で出場機会なし。この日、久々に紅白戦の主力組に入り、手倉森監督から「木谷を公式戦に出しておきたかった。やってもらわなきゃ困る」と期待された。

 木谷は「1年ぐらい公式戦に出てないけど、不安に思っても仕方ない」と意欲的。控え組の観戦が免除された5月23日の横浜FC戦(福島)にも足を運び、常に気持ちはチームと一緒だった。この日が31歳の誕生日だが「出場するだけじゃ喜べない。試合で良い結果を出してこそ」と木谷。DF渡辺がリーグ戦の次節18日鳥栖戦に出場停止で、DFエリゼウも累積警告3枚でリーチ。シーズン前「今季はベテランと呼ばせない」と誓った木谷に、舞台が整った。【木下淳】