磐田の大卒ルーキーMF小林裕紀(22)は、プロA契約締結条件の公式戦450分出場まで残り90分に迫った。今季はこれまで全4試合でフル出場を果たしており、次戦でのスタメン出場もほぼ確実だ。節目の試合に向けて小林は「入団した時から試合にからみたいと強く思っていた。見に来てくれる人のため、自分のためにしっかり勝ちたい」と力を込めた。

 勝てないジンクスは関係ない。山形とはリーグ戦で過去4度対戦し、1度も勝っていない(3敗1分け)。だが、小林は明大3年時に天皇杯3回戦で対戦しており、3-0で大勝。小林は「ボールにあまり(プレスを)こないイメージだった」と当時を振り返り、2年ぶりとなる対戦に「今はボールを取ってから速いという印象。セカンドボールをしっかり拾えるようにいいポジションを取りたい」と意気込んだ。

 入団当初から持ち前の安定した展開力を発揮し、ボランチとして定位置を確保。今ではチームで欠かせない存在になっている。「開幕戦を勝っていい雰囲気で喜びを感じられた。ホームで勝てたらなおさら幸せだと思う」と小林。今季ホーム初勝利で自らの記念試合に花を添えるつもりだ。【神谷亮磨】