清水のMF六平光成(23)が27日、明日29日のホーム東京戦(午後3時、アイスタ)で4戦ぶりの勝利を呼び込む活躍を誓った。この日、完全非公開での調整を終えたアフシン・ゴトビ監督(50)が「今最も調子の良い選手。確実に使う」と公式戦3試合連続の先発起用を明言。六平も「勝つことがすべて」と短い言葉に力を込めた。

 六平はジュニアユース時代の3年間、東京の下部組織に所属していた。試合では当時の戦友であるMF三田とのマッチアップが有力で「知り合いも多い。三田とは一緒にやっていたし、思い入れは強い。絶対に負けたくはない」と、“古巣”撃破に向けて自然とボルテージも高まっている。

 前節浦和戦は無観客試合と難しい状況の中、前半19分にFW長沢駿(25)の先制点を演出。一方で、後半ロスタイムに訪れた決定機にネットを揺らすことができなかった。六平は「悔しさは残っている。次はとにかく勝ちたい。点を取ってくれる人はたくさんいるので、自分は勝利のためにゲームを作っていきたい」とイメージを膨らませた。この日、クラブ側からプロA契約を結んだことも発表された。赤丸急上昇中の若き司令塔が、勝ち点3へタクトを振る。【前田和哉】