22年ワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグで日本と対戦するコスタリカが、17日に予定されていたイラクとの親善試合をキャンセルした。ESPN電子版が報じた。

コスタリカはキャンプをしていたクウェートからバスで16日夜にイラクへ入国する予定だった。もともと両国の間でコスタリカの選手、関係者のパスポートに入国スタンプを押さないことで合意していたが、イラク側の国境警備当局がこの約束を履行しなかった。そのためコスタリカ一団はクウェートのキャンプ施設に戻ったという。

コスタリカ協会は「パスポートにスタンプを押さないという合意が尊重されなかったため、イラクには入国せず、試合を行わないことにした」などと声明を発表した。

イラク戦はコスタリカにとってW杯前、最後の親善試合だった。

コスタリカはW杯出場を決めた6月14日の大陸間プレーオフ・ニュージーランド戦(1-0で勝利)以降、親善試合を3試合行った。だがその3試合に「一番試さなくていい選手」(スアレス監督)という守護神ナバス(パリ・サンジェルマン)を帯同していなかった。そのためナバスは最後の調整の機会を逸し“ぶっつけ本番”でW杯本大会に臨むことになってしまった。