劇的勝利の後は、大きなご褒美が待っていた。日本代表が、ドイツ戦後の夜と翌24日にファミリー・タイムを実施した。応援のために現地に訪れた選手の家族を代表宿舎に招待。新型コロナの影響などで実施の可否を悩んだが、最後は森保監督が決断した。マスクをつけ、各自の部屋などで数時間、家族水入らずの時間を過ごした。

日本協会関係者は「本当は、ゆっくり食事を楽しみながらリラックスさせたかったけれど、コロナの影響があるから、そこまでは踏み切れなかった」と話した。家族の都合や時差ぼけなど、リクエストをあらかじめ聞き、23日の夜と24日の午前中の2日に分けて実施。子どもが一緒にいる家族は、24日の午前中が多かったという。

今回は大会前の事前合宿が短く、コロナの影響もあったため、ファミリー・タイム実施に否定的な意見もあった。しかし決勝トーナメントに進出し、さらに勝ち進めば、長丁場になることも考えられる。ここでひと呼吸入れることは、長期戦に備えた森保プランの一環といえる。

久々に家族と過ごし、英気を養ったW杯戦士が、さらにパワーアップしてピッチに戻る。