96年以来36年ぶり2度目の出場となったカナダが、開始1分30秒の速攻劇でワールドカップ(W杯)初得点を挙げた。

前回大会準優勝のクロアチアがエンジンをかけきる前の先制弾だった。試合開始直後の前半2分、完璧なクロスにFWアルフォンソ・デービス(22=Bミュンヘン)がヘディングで合わせ、ゴールネットを揺らした。

89年の初出場では、無念の3戦全敗。9大会ぶり2度目となる今大会は、初得点、初勝ち点、初勝利を目指してモチベーションも高かったが、前節のベルギー戦は得点を奪えず0-1で敗れていた。大会直前の今月5日に右ハムストリングを負傷して出場を危ぶまれた絶対エースが、先制弾。復調ぶりを示し、同国のサッカー史に名を刻んだ。