前回3位で世界ランキング2位のベルギーが最終戦でクロアチアと引き分け、グループリーグでの敗退が決まった。

決勝トーナメント進出へ、勝つしかない状況。後半は故障明けのFWルカクを投入。再三ゴールに迫ったが、決定的なチャンスにも試合カンの戻っていないルカクがものにできず、最後までゴールを割ることはできなかった。

世界最高のMFデブルイネを擁し、自慢の攻撃力で世界ランキング2位の実績を誇るベルギーも、主力選手は30歳前後と、明らかに勢いが落ちていた。開幕戦こそカナダに1-0と勝利したが、第2戦ではモロッコに0-2と完敗した。

直後には、チーム内でベテラン同士の衝突があり、チームが分裂したとの報道もあった。GKクルトワは「でっち上げの話だ」と反発。マルティネス監督も「一部の人はフェイクニュースに飛び付く。ベルギーサッカーが誇る最高の才能を楽しむより、チームに関するネガティブなニュースを探したいということだろう」と批判した。

第2戦で敗れると、ベルギー国内ではサポーターによる暴動も起きた。この日は、モロッコ戦からアザール兄弟やカナダ戦で決勝ゴールを決めたFWバチュアイら4人を入れ替え。前半はクロアチアに主導権を握られた。FWルカクを投入した後半からデブルイネを中心に猛攻を仕掛けたが、ゴールは遠かった。黄金世代と呼ばれたデブルイネら多くのタレントを有し世界ランキング1位にもなったベルギーだが、タイトルをとること無く、1つの時代が終わった。