日本(FIFAランキング24位)が強豪スペイン(同7位)を2-1で破り、E組1位で2大会連続の決勝トーナメント(16強)進出を決めた。2勝1敗の勝ち点6での首位通過。決勝トーナメント1回戦(日本時間6日午前0時開始)で対戦するのは、前回大会の準優勝国クロアチア(同12位)となった。

◆クロアチアはどんなチーム?

1次リーグF組は勝ち点5(1勝2分け)で2位通過。1位はモロッコで、3位ベルギー、4位カナダだった。

旧ユーゴスラビアのサッカーが盛んな国の1つ。同国内のディナモ・ザグレブなどは欧州の強豪の1つで、かつて同国1部リーグでカズ(三浦知良)がプレーした。

W杯には3大会連続6度目出場で、前回大会準優勝の実績がある。

初出場となった98年フランス大会では、1次リーグ第2戦で日本と対戦し、スーケルのゴールで1-0で下している。決勝トーナメントでも準々決勝でドイツを3-0で破るなど3位と躍進した。

その後の3大会は1次リーグ敗退が続いたが、さらなるインパクトを残したのが18年ロシア大会だった。1次リーグを3戦全勝で突破すると、準々決勝では開催国ロシアをPK戦、準決勝はイングランドを2-1で下し、初の決勝進出。フランスに2-4で敗れたが、輝かしい成績を残した。

今大会もチームをけん引するのは37歳、レアル・マドリードのMFモドリッチ。前回大会のMVPは衰え知らずのレジェンドで中盤に君臨。右足アウトサイドでのおしゃれすぎるパスとその落ち着き、経験は脅威。中盤はコバチッチ(チェルシー)、ブロゾビッチ(インテル)を含めた3人で安定感がある。他メンバーは前大会から半数近くが入れ替わっている。前線には欧州の強豪でプレーするスターがいる。ダリッチ監督が長く監督を務めている。

同国の選手には「-ッチ」の名前が多い。今チームも26選手中18人が該当する。ヨーロッパ語族の一語派であるスラブ語で「息子」や「家」の意味を持っており、スラブ人の名前には「ッチ」が付くことが多い。

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