フランス代表FWベンゼマ(34)が、マクロン仏大統領から受けたFIFAワールドカップ(W杯)決勝への招待を断った。スペイン紙マルカ電子版が17日に報じた。

ベンゼマはW杯開幕直前に左足大腿(だいたい)四頭筋負傷によりチームを離脱した。しかしその後もW杯のメンバーに登録されたままであるため、全治3週間と診断されたけがが完治した場合、大会終盤にメンバー復帰できる可能性がさまざまなメディアで報じられた。

ベンゼマはすでにけがが回復しており、現在レアル・マドリードの練習に問題なく参加している。しかしフランスのデシャン監督が17日、アルゼンチンとの決勝戦に向けた前日会見でメンバー復帰の可能性を完全否定。これによりベンゼマの今大会出場への扉は完全に閉ざれることになった。

そんな中、マルカ紙によると、ベンゼマがマクロン大統領から、チャーター機で一緒にW杯決勝に行くという招待を受けたものの断りを入れ、自宅で母国を応援するとのことだ。ベンゼマ同様、けがでメンバーを外れたキンペンベとリュカ・エルナンデスが参加しない一方、ポグバ、カンテ、エンクンクはマクロン大統領とともにカタールに向かうと同紙は伝えている。(高橋智行通信員)