前回王者のフランスはPK戦の末にアルゼンチンに敗れ、史上3カ国目の連覇はならなかった。ビハインドから2度も追いついたが、激戦の末に力尽きた。

前回に続きチームを率いたディディエ・デシャン監督(54)は落胆の色を浮かべた。「エネルギーと攻撃性の高い相手に対して難しいゲームになった。追いつくことができたので、それが私たちを残念な気持ちにさせる」。

2点のリードを奪われた前半41分、今大会4ゴールを挙げていたジルーと、デンベレの両FWを下げ、FWチュラムとFWコロムアニを投入。「新鮮さが欠けていたので、違うことをしたかった。彼ら(ジルーとデンベレ)は決勝に行くためにたくさん貢献してくれたが、今日はあまり良く見えなかった」。この早期の判断が功を奏し、試合を振り出しに戻したが、あと1歩及ばなかった。

決勝前には、体調不良者が続出する不運もあった。「言い訳にはならないが、今までのようなダイナミズムがなかった」。今後の自身の去就については「結果が反対でも、今日は答えを出さなかったと思う」と明言しなかった。

【関連】W杯カタール2022特集>>