米MLS・LAギャラクシーの元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ(37)が28日(日本時間29日)、ホームでのソルトレーク戦で「らしい」行動をとった。

1-1の後半33分。左からのクロスに合わせ、ゴール前で左足を振り抜き、決勝点。すると直後にすぐそばにいたDFネダム・オヌオハ(32)に向かって歩み寄り、射るような鋭い目つきで何事かを叫んだのだ。

英スカイスポーツ(電子版)など複数メディアによると、オヌオハは試合中、イブラヒモビッチから「お前をやってやる、傷つけてやる」などと脅迫まがいの言葉を受け続けていたのだという。

イブラヒモビッチは一応、試合終了後にソルトレークのロッカー室を訪れ(これも一部メディアには「侵入」と書かれていたが)、オヌオハへ謝罪の意を表明。しかし同DFはこれを拒否し、今後のリーグ戦へ向け、新たな遺恨が生まれた。

オヌオハは「イブラヒモビッチは後半15分くらいから『お前をやってやる、傷つけてやる』などの言葉を繰り返しており、それを謝りに来た。それが自分のことを『MLSの顔』と言っている人間のピッチ上での行動だ。そんな暴言を吐いてくるヤツの謝罪は受け入れられない」と怒り心頭。後半15分にイブラヒモビッチが同DFの腕をつかんで倒してから、2人の間でトラッシュトーク(舌戦)の応酬があったと説明した。

今季7試合で8ゴール目となる千金弾でチームを勝利に導いたイブラヒモビッチ。その得点力もさることながら、ガキ大将のような言動まで欧州で活躍していた以前の姿と少しも変わらない。

本当は「傷つけてやる」などと言ってはいけないが、実際にケガをさせない限りは、それもある意味イブラヒモビッチのキャラのうち。そうやって次の対戦が盛り上がるのであれば、まあ大目に見てもいいのではないのだろうか。

【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)