練習でも3-5-2のトップ下など、従来の攻撃的サイド以外のポジションでプレーすることも出てきているが「フィーリング自体は悪くない」と話す宇佐美。「自分の持っているストロングなところは錆びないようにしたいですけど、試合に出るために必要な部分で考えると、もう少し憑依する力というか、馴染みきるプレースタイルも必要なのかなと感じますね」と独特の表現で自身の課題を分析した。自分のスタイルを変えていくことには「難しさは感じますけど、チャンスなのかな、と思っています」とポジティブに捉えている。それよりも「考え続けて、プレーで表現し続けて、どんなメンタリティであれ、続けないといけない」と継続することが大事だと熱く語る宇佐美。具体的には「ドリブルも抜いていくドリブルよりは、ボールを保持するドリブルにうまくスイッチしていくとか…」と柔軟なプレースタイルへ、試行錯誤を重ねている。

 このようにドイツに来てからは、思考する時間がずいぶん増えたと話す。「ガンバではどういう状況でも使ってもらえる環境だったので。スーパーな結果を残してきたつもりですし。レベルも環境もすべて違うこっちで、どうやってスーパーな選手たちと張り合っていくのかと考えた時に、考える時間は自然に多くなりますね」。

 自身の出場については、監督とコミュニケーションを取ることも1つの手段ではあるが、「『結局プレーでしょ』というのが僕の持論としてはあるので。言いに行くことをビビってるとかじゃなくて、結局は『プレーで表現するしかない』って思ってます」と力強く語った宇佐美。落ち込んでいる暇はない。やっていくことは明確だ。この苦悩を乗り越え、また輝きを取り戻すために、宇佐美は新しい武器を手に入れるべく奮闘している。(鈴木智貴通信員)