UAEのアルアインは14日、サンフレッチェ広島DF塩谷司(28)の獲得を発表した。

 クラブの公式サイトなどに記者会見や塩谷が背番号33のユニホームを手にした写真を掲載した。広島も15日にクラブ公式サイトで発表した。

 塩谷は広島を通じて「チームが苦しい状況の中、移籍についてはたくさん迷いました。ただし、1人のサッカー選手として後悔しないように、成長できるようにと考え、決断しました。広島での5年間は僕の宝物であり、誇りであり、最高の思い出です。チームは今の状況から抜け出せると信じていますし、これから先、広島はもっともっと強くなるチームだと思っています。僕はチームを離れてしまいますが、これからも広島のことは気にかけていますし、ずっと応援しています。5年間、本当にありがとうございました」とコメントした。

 28日にEスタで行われるルヴァン杯プレーオフ第1戦FC東京戦の試合後に壮行セレモニーを行う。

 アルアインはリーグ優勝12回の強豪だが、今季は4位に終わった。03年にACLを制し、昨季は準優勝。今季は準々決勝進出を決めており、アルヒラル(サウジアラビア)と対戦する。エースは昨季アジア年間最優秀選手で、W杯予選でも日本を苦しめたUAE代表のオマル・アブドゥルラフマン。また、15年に広島に所属していたFWドウグラス、昨季途中まで鹿島アントラーズでプレーしていたMFカイオが所属している。

 塩谷は国士舘大からJ2水戸ホーリーホックに加入。12年途中から広島に移籍。得点力も兼備した不動のセンターバックとしてチームに貢献してきた。リオデジャネイロ五輪にはOA枠で出場した。J1通算140試合17得点。J2通算60試合5得点。今季はリーグ戦全14試合に出場していた。