ブンデスリーガで1日に行われたヘルタ-バイエルン・ミュンヘン戦について、2日の独紙ビルトは以下のように報じた。

 

 ヘルタは軸のぶれているBミュンヘン相手に、0-2から2-2へと追いついた。スタートダッシュに成功したとは言えず、欧州リーグでは失望させられていただけに、自信を手にするのに黄金の価値がある勝ち点1だった。

 後半開始後すぐに、原口元気に黄金の瞬間。ベルリンの人々はこの瞬間を長い間待ち続けなければならなかった。原口はスーパードリブルでBミュンヘンのペナルティーエリア内に突入。4選手をあざ笑い、そこからの折り返しのパスをドゥダがゴール。1点差に追いついた。

 原口は「これまでのフラストレーションをポジティブなエネルギーに変えました。ゴールシーンでは冷静でいられました。自分で打とうかと最初思いましたけど、ドゥダが見えたので」と振り返った。

 パル・ダルダイ監督は「分析結果によると、ゲンキはBミュンヘン戦でいつもいいプレーをしていた。だから彼を帽子から取り出したんだ。それにサイドにフレッシュさがほしかった」と説明した。

 さらにヘルタはサロモン・カルーが同点弾。強力な5分間で今のBミュンヘン相手には十分だった。

 前半の不利な判定がなければ、勝つこともできたはずだった。16分、ビデオ判定を巡ってディスカッションがあった。Bミュンヘンのハビマルティネスとヘルタのウラジミール・ダリダがBミュンヘンのペナルティーエリア内で交錯した。主審のオスマースは最初はPKを宣告。しかし、Bミュンヘンはビデオ判定を要求し、主審はビデオ判定を行い、PKではないと決断した。

 ダリダは「ハーフタイムに主審のところに行って伝えたんだ。あれはPKだった、と。でもテレビ映像では確認するのは難しい。だから批判はないよ。主審も人間だからね。0-2からの2-2はボーナスポイントだ」と話し、ダルダイ監督も「主審は若かったとは言わざるをえないが、彼はいい試合をした、リスペクトだ。ビデオ判定に関しては、それ以上言うつもりはない。0-2から追いついたことがうれしいし、チームのことを誇りに思う」と語った。