W杯欧州予選でドイツは5-1でアゼルバイジャンに快勝、9日の独紙ビルトは「ドイツ世界記録達成」と伝えた。

 これでドイツは今予選を10戦10勝43得点4失点とし、これまでベスト記録だった09年スペインの10戦10勝28得点5失点を上回る世界記録達成となったと伝えた。

 ヨアヒム・レーウ監督は、この試合をW杯タイトル防衛ミッションへの最初のテストととらえていた。GKレノ、ブラント、ザネ、シュティンドル、ムスタフィ、ズーレがスタメン出場。ただムスタフィとズーレの両CBは前半で負傷退場した。ズーレは太ももに筋肉系の問題を訴えて22分にリュディガーと交代。ムスタフィは内転筋断裂の疑いで36分にギンターと交代した。

 

 前半は1人の選手だけが目立った活躍を見せた。シャルケのレオン・ゴレツカが8分にヒールでゴール。その後31分にワーグナー、前半ロスタイムにザネがビッグチャンスを逃し、34分の失点シーンではリュディガーとレノの対応はいただけなかった。

 だが、後半に入ると一転する。まず後半9分にワーグナーがブラントのクロスを頭で合わせて勝ち越し点を挙げる。ワーグナーは代表5試合で5ゴール目。

 ワーグナーは試合後「記録に関係なく試合に勝ちたかった。どうしてもゴールを決めたかったから、それができてよかった」とコメント。その後は19分にリュディガー、21分にゴレツカ、36分にジャンがそれぞれゴールを決めた。

 

 ドイツはこの後11月10日にロンドンでイングランド戦、14日にフランスかオランダと対戦。12月1日の組み合わせ抽選会後、3月23日にスペイン、27日にブラジルと対戦する。5月の直前合宿には組み合わせ抽選会を受けて、2試合のテストマッチが組まれる予定だ。

 ゴレツカは「コンスタントさを証明し、すべてうまくいった予選を成し遂げた。後半はいいサッカーをすることができた」と振り返っていた。