FW岡崎慎司が所属するレスターはホームで首位マンチェスターCに0-2で敗れた。

 ベンチスタートの岡崎は0-2とリードされた後半38分から出場したが、ほとんどボールに絡めず不発に終わった。

 試合後、日本代表戦について以下のようにコメントした。

 -日本では代表への復帰待望論があるようだが、ブラジル戦とベルギー戦は見た?

 岡崎 もちろん見ましたけど、僕が言えることはあまりない。ただ日本代表として善戦したことで満足しているやつはあまりいないと思う。もちろん監督のコメントを見ると、「倒せそうだった」とかいうコメントも見ました。でも多分、監督も満足していないだろうし。選手もやっぱり。今までもそうだったじゃないですか? もちろんレベルは(ブラジルのような相手に)劣るのは分かっているけど、気持ちで負けたらダメだと思うんですよ。なんかこう、なめられるような、その気持ちで日本代表がいたらダメだと思うんです。だから、どんな相手だろうと、負ければ悔しい。多少ボールを選手が持てたら、「あいつがやれていた」とかじゃなくて、選手も1人1人が、ここからがスタートだと思う。出ていない人間がどうだった、ああだったというのは言えないですけど。ただ、みんなが思っているのは、世界から見てもレベルが低いと思われていると僕は思うんですけど、だとしてもその中にいる人間はプライドじゃないけど、善戦したっていう感覚じゃなくて、もっとやれるとか、もっと見せていかなきゃいけないというか。多少チャンス作れたりとか、相手がやりづらかったとかいうことに満足したらいけないというか。ニュースとかも見るけど、選手のコメントとかを見ても、ニュースだと「日本は組織されていた」とか言われている部分があって、まあそうなんだろうけど、そうだとしてもフレンドリーマッチで、相手は「フレンドリーマッチだし、勝てばいいだろ」みたいな感覚でいると思うんで、ナメられていることからして悔しいと思わないと、もっと上にはいけないと思う。あれくらいじゃみんな満足してないと思うし、僕もその場にいられなかったことが腹立たしいし、やっぱり次は選ばれれば、これぞ日本みたいな部分を自分も出せればいいなと思う。

 -今回テレビ観戦してみて初めて感じたことはある?

 岡崎 ありますね。日本代表の中にいると、いろんな部分で反省を生かしてとか、経験になったとか、次の課題とか言ったりするけど、どんな相手だろうと1試合1試合が、日本代表として戦わなきゃいけないっていう初心に帰るかなという感じですね。やっぱり、呼ばれて出た人間が日本代表としての、プレースタイルとかじゃなくて、そういう気持ちを持ってプレーしなきゃいけないなと改めて(思いました)。

 -相手に「こいつらやばいな」と思わせる瞬間とかか?

 岡崎 そうですね。これが日本、みたいな。スタイルじゃなくて。今は、なんか、縦に速いサッカーとか、ポゼッションサッカーとか、いろんな部分で言われているじゃないですか? でも、そんなんじゃなくて、見たい人はそれを見ているんじゃないない、というリアリティー。それをなんで感じたかというと、イタリアのプレーオフとか、そういう試合を見たりとか、やっぱり比べるじゃないですか? 日本のフレンドリーマッチと、そういったプレーオフとかを比べると、みんなそう感じたと思うんですけど。(試合を)見た人はね。それが本当の試合だなぁっていう。でも、まあフレンドリーマッチだと僕もそうなっている部分もあったし。勝ちたいって思っても、やっぱり(同じレベルで)緊張感っていうのがないじゃないですか。改めて、それはどんな試合でも日本代表の試合だと思ってやっていかなきゃいけないと思いました。(山中忍通信員)