第1戦が行われ、MF南野拓実が土壇場で劇的な同点ゴールを決め、ザルツブルク(オーストリア)のアウェーでの2-2の引き分けに貢献した。
南野は1-1の後半31分から出場。ロスタイムを合わせて20分という短い出場時間だったが、気持の強さを感じさせるプレーを見せていた。少ないプレー回数の中でもボールを持てば前へと推進しゴールを狙う。その強気の姿勢が1-2となったロスタイムに花開く。右サイドの折り返しのボールに態勢を崩しながらもダイレクトで合わせてネットを揺らした。膝から滑り込み大きく喜びを見せた南野を中心にザルツブルクの選手達が歓喜の花を開かせ、Rソシエダードのサポーターには失意の色が広がっていた。
以下は南野との一問一答。
-ラストプレーで同点弾、率直な感想は
南野 自分が入った時は1-1だった。前半から見ていて自分が入ったらシュートチャンスとか、自分で持っていてチャンスが作れると思っていた。そういうプレーを表現できて、ゴールもついてきたので良かったなと思う。
-ゴールにはどういう意味があるのか、出場をアピールするものになった
南野 もちろん、それはあった。チームとしてリーグと欧州リーグをローテーションでやっている中すご凄い大きいことだと思うし次につながるもの。だけど、まだ何も終わっていないので次の試合に向けて良い準備をしていきたい。
-チームにとってヨーロッパリーグはどのような位置づけ
南野 自分たちにとって一番重要な大会だと思っている。1つでも上に勝ち進んでいけるようにチームとして取り組んでいる。
-監督の指示は、3トップだったのか、トップ下だったのか
南野 トップ下ですね。いつもトップ下を置いたシステムで戦っているし、自分がはいる時はだいたいトップ下ですね。
-積極的にゴールを狙っている姿が見えたが
南野 何かやれるという自信はいつも持っているし、今日もあった。それを出してやろうと思っていた。
-先発でも十分やれる気がするが
南野 そうですね。そう思ってもらえるように…ローテーションはあるんだけど、絶対的な選手になれるようにと自分でいつも思っている。そうなるように続けていきたい。
-ロッカールームの雰囲気は、何を言われた
南野 ナイスとか、おめでとうとかそんな感じだけど、みんなまだ終わっていないぞという雰囲気のがあった。今日もボールを持ったところで相手の方の上手さを感じた。逆転されているし底力というのはあると思う。しっかりと次に向けて良い準備をしたい。
-スペインのチームとの対戦は初めて
南野 2回目すかね。初めてザルツブルクに来た時にヨーロッパリーグでビリャレアルと。
-どんな印象がある
南野 やっぱり上手い。ビルドアップつないでくるしそんなに大きな選手がいなくても体のあて方とか上手いというのを見ていて感じた。
-W杯イヤーだが
南野 もちろん、そのため(選ばれるため)に活躍をしないという気持ちはある。チャンスがあればいきたいとは思っている。そういう意味でも今日のゴールは良いアピールになったんじゃないかなと。少しは良いアピールになったかなと思う。(山本孔一通信員)