第1戦が行われ、DF酒井宏樹が所属するマルセイユ(フランス)は、アウェーでライプチヒ(ドイツ)に0-1で先勝を許した。

 故障から復帰した酒井宏は3バックの右でフル出場。前半ロスタイムにカウンターを食い止められず失点に絡んだが、1対1やヘディングの強さに加え、シュートコースに入ってブロックするシーンも多く、最後まで粘りの守備を見せていた。ライプチヒ左サイドのMFブルマのドリブルにはしっかりと対応し、チャンスを作らせなかった。「最低限じゃないですか? ホームがあるんで。うちのホームはびっくりするぐらいだと思うんで、相手にとっては。0-2、0-3はきつかったですけど。強いて言えば、あんだけあったチャンスを1本、入れられれば良かった」と、敵地での1点差の敗戦を受け入れた。

 いつものサイドバックではなくセンターバックでの出場になったが、「10年ぶりくらい。でもゆくゆくはセンターバックっていうことになってくると思う。そういう意味では試したかった。監督はまさかここで使ってくるとは思ってなかったですけど。しっかりオプションとして持ってもらえるように、いいプレーできたらなあと思って臨んだ。悪くはなかったと思う。次に繋げられる」と胸を張った。

 2日前に練習復帰したばかりでの実戦復帰には「ちょっと早いかなと思いました。ベンチに入ってくらいで。まあチーム事情がチーム事情なので。実際復帰してプレーできるんであれば、それが一番ですし。90分できたんでね。リバウンド明日ちょっと怖いですけど」と話した。

 日本代表のベルギー遠征については「ウクライナもよかったし、マリもよかった。かなり難しい試合になったと思いますけど、ここで1回みんなで話し合えたのは大きいと思います。僕は行ってないのでチームのことは言えないですけど、みんなが一つの方向に向かっていけるのがチーム。そういう意味では、今回は親善試合なので、こういうふうに苦い経験をするのは大事だと思います」とし、「(故障離脱で)頭もリラックスできましたし、ここでしっかり、また(シーズン終了まで)ノンストップで行けるように、1回休憩できた、と。プラスに捉えるしかない」と、ワールドカップ(W杯)を見据えた。