MF堂安律が所属するフローニンゲンはホームでローダに2-1で勝利した。堂安はフル出場で前半15分に今季8ゴール目となる先制ゴールを挙げた。

 得意の左足で痛烈な一発を決めた。MFフルスティッチからDFゼーファウクにサイドチェンジのパスが通る。マイナスの位置からフォローに入った堂安につながると、そのまま内へ切り込んで約20mのミドルシュート。地をはうように対角に蹴ったボールはゴール左隅へ。喜びの堂安はチームメートに囲まれた。

 後半はローダに押し込まれた時間帯に消えることもあったが、チャンス演出、組み立て、守備と幅広くプレー。試合後にはホームサポーターが選ぶマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。得点について「イメージ通りですね。巻くんじゃなくて、直線的に撃とうと思ってました。カットインから(ボールを)いい位置で置くんじゃなくて、ちょっと無理やりマイナスに置いて撃ちました。そこは練習通りです。いつも良い形でカットインが出来るわけじゃないので、わざとちょっとマイナスにというイメージでボールを置いた。本当に毎日残って練習した」と、鍛錬の成果を前向きに捉えた。

 昨年5月のU-20W杯韓国大会でチームをけん引した19歳。A代表の選出はまだないが、西野朗も監督コンディションを重視することを明言している。フローニンゲンで主力の座をつかんでいる堂安は「まずは自分が活躍しないといけないと思ってます。若くて刺激を与えられる選手がなんとかしないと。まだ日本代表に入ったことがないので中身は分かりませんが、何かを変えないといけないから監督が代わったと思います。そういう意味では自分が何かしたいという気持ちがあります」と、今後のアピールにも意欲を見せた。