スペイン1部レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督(45)が31日、緊急会見を開き、16年1月から2年4カ月、務めた監督を退任すると発表した。ジダン監督は「このチームが勝利し続けるためには、変化が必要だ。だから私は去る」と語った。

 元フランス代表MFのジダン監督は、現役時代の01年からRマドリードでプレーし、06年に現役を引退。その後、解説者を務めていたが、2009年にペレス会長が会長職に復帰すると、クラブのアドバイザーに就任。10年には当時のモウリーニョ監督の要請を受けて、試合に同行する現場のアドバイザーとなり、11年にスポーツディレクターに就任した。

 13年には欧州サッカー連盟(UEFA)公認指導者ライセンスを取得し、ユベントス(イタリア)時代の恩師カルロ・アンチェロッティ監督のアシスタントコーチに就任。14年7月には下部組織・カスティージャの助監督に就任した。そして16年1月に解任されたラファエル・ベニテス監督の後任として監督に就任。FWクリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマ、ガレス・ベールらスターぞろいの銀河系軍団を、現役時代、屈指の天才だったカリスマ性で束ねた。28日に欧州チャンピオンズリーグ決勝では、リバプール(イングランド)に3-1と完勝し15-16年、16-17年に続き、指揮官として大会史上初の3連覇を達成したばかりだった。