サンプドリアやユベントスで活躍した元イタリア代表FWジャンルカ・ビアリ(54)が、がんに冒されていると、26日付の伊紙「コリエレ・デラ・セーラ」の独占インタビューで語った。

インタビューの中でビアリは、がんに侵されていたことを打ち明け、出版する自伝本の中に書いているという。「このようなこと(がん)にならなければよかったが、それは不可能だった。そこで私の人生の一つの局面だと捉えて勇気を持ち、そこから何かを学ぼうと考えた」と、がん克服に立ち向かうことを誓った。

ビアリ本人は決心をしても、家族は相当のショックを受けていたいという。「しかし、愛している家族に伝え、みんなが苦しむのを見るのは辛いことだった」と、家族に告白したときの辛い心境を語った。また「周囲の人に気づかれないように、そしてまだ伝えていない人々に、以前のビアッリのままでいられるように、シャツの下にセーターを着て出かけていた」とコメント。がんによってやせていく体形をシャツの下に厚いものを来てごまかしていたことを明かした。

ビアリは手術を受け、8カ月の化学治療、6週間の放射線療法と多くの治療を施した。本には「今は体調は至極いい。1年たって、再び以前のような体格に戻っている。しかし、まだこの試合(病気との闘い)がどう終わるかはわからない。私の話が、人生の曲がり角に立っている人たちに役にたてばいいと思っている。誰かが私に、あなたのおかげで私は諦めなかったと言ってくれることを望んでいる」と記載されており、病気に打ち勝ち多くの人を勇気づけようと、闘病生活を続けている。