レアル・マドリードは1-0でRバリェカノを下して暫定3位に浮上し、クラブワールドカップ(W杯)に弾みをつけた。前半13分にベンゼマが相手の背後に抜け出し、バスケスのパスを受けてゴールに流し込んだ。その後もクロースのシュートがポストに当たったり、セルヒオラモスのヘディングがネットを揺らすもオフサイドで得点にならないなど、追加点こそならなかったが、終始試合を支配した。

年内最後のホーム試合を白星で飾り、ソラリ監督は「満足している。もっと大差で勝てるチャンスがあった」と振り返った。GKクルトワは「今日のように勝ちきることが大事。これで自信を持ってクラブW杯に臨める」。自ら後半ロスタイムには2度のセーブで虎の子の1点を守りきった。「来週も勝って(クラブW杯)3連覇を果たさないといけない」。今季からの加入だが、「白い巨人」の誇りは既に浸透している。

レアルは今季序盤は出遅れ監督交代劇も起きた。だが、ソラリ体制になって公式戦11戦のうち7戦無失点と守備の落ち着きを取り戻したのが心強い。一方で殊勲弾のベンゼマが左足を痛めて後半32分に退いたのが懸念材料。FWではベールも故障でベンチを外れており、鹿島アントラーズ戦でベスト布陣を組めない可能性もある。