オランダ1部フローニンゲンは14日、U-22日本代表DF板倉滉(21)が加入すると発表した。川崎フロンターレからマンチェスター・シティに完全移籍した上で、20年夏までの期限付きで移籍する。公式サイトと公式ツイッターが、板倉の加入合意と15日の現地入り予定を伝えている。

板倉は、A代表の経験がないためイングランドでの選手登録に必要な労働許可証の取得が困難。昨季プレミアリーグ王者のマンチェスター・シティに、日本人で初めて保有権を移した上で、まずは欧州の他クラブで武者修行することになっていた。

川崎フロンターレの下部組織出身で、15年にトップ昇格。186センチの長身を生かした空中戦と、川崎フロンターレで鍛え抜かれた足元の技術に定評があった。東京五輪世代のU-23アジア選手権では主力として得点もマーク。昨夏のジャカルタ・アジア大会でも活躍していた。昨季は出場機会を求め川崎フロンターレからベガルタ仙台に期限付き移籍し、リーグ戦24試合3得点。天皇杯ではクラブ初の準優勝に貢献した。

フローニンゲンには日本代表MF堂安律(20)もおり、東京オリンピック(五輪)世代でタッグを組むことに。東京世代の星が、スター街道への第1歩を踏み出した。