フローニンゲンの日本代表MF堂安律(20)が、ホームのVVV戦でプロ初の退場処分を受けた。

4-4-2システムの左MFで先発出場。得点なく迎えた後半10分にDFをチェックした際、足がもつれて転び、相手の足元に入る形で倒してしまった。不運ではあったが、1回目の警告。さらに43分、再びDFを前線から追ってプレッシャーをかけた際、クリアを防ごうと伸ばした右足が、クリアした後に蹴る形のレイトタックルになり、2枚目のイエローカードが出た。

17年夏のオランダリーグ挑戦後では初めての退場。日本のガンバ大阪時代もレッドカードは1枚もなく、プロ初の退場となった。悪質なファウルではなかったものの、本人もカードが出ても仕方ないプレーと受け入れたのか、抗議することなくピッチを後に。次節の敵地ユトレヒト戦は出場停止となった。試合後はコメントせず、クラブ広報が「ドウアンは『今日はメディアと話さない』と言っています」と説明した。

この試合は、日本代表の森保一監督(50)がスタンドから視察していた。A代表と東京五輪代表を兼ねる指揮官の前で、異国でも元気な姿を見せたいところだったが、まさかの退場。チームは3-2で勝ったものの、悔しい一戦となったことを、試合後のノーコメントが物語っていた。

同じくフローニンゲンの東京五輪世代、U-22日本代表のDF板倉滉(22)はベンチ入りしたが、出番はなし。ジャカルタ・アジア大会(インドネシア)などで師事した森保監督に、海外で初出場する姿を見せることはできなかった。