欧州CL決勝は1日(日本時間2日)、マドリードで決勝が行われ、初の決勝進出となったトットナムが、リバプールとのイングランド対決を0-2で敗れ、悲願の初優勝とはならなかった。

リーグ戦4位のトットナムは、4月から左足首の負傷で離脱していたエースで大黒柱のFWケーンが先発に復帰。2列目には、孫興民、エリクセン、アリの3人を起用され、準決勝第2戦のアヤックス戦でハットトリックを挙げたFWモウラがベンチスタートになった。

前半早々、いきなり失点を喫した。MFシソコがペナルティーエリア(PA)内でハンドを犯してPKを献上。これを決められて開始2分で追いかける苦しい展開となった。ボールを敵陣に運ぶも最後のパスが通らない展開が続き、シュート2本で枠内はなし。同点に追いつけず、1点のビハインドで前半を終えた。

後半も同じような展開。ボールを相手PA付近まで持って行くも、決定機を作ることができない。同21分にMFウィンクスに代えて、切り札のモウラを投入。エリクセンをダブルボランチの一角に下げて、より攻撃的な陣容にした。

これが功を奏し、後半28分には孫興民のパスをアリが右足ループ。同35分には孫興民のミドルシュートと、モウラのシュートと立て続けにゴールを襲った。だが、相手GKに阻まれて得点を奪えなかった。同37分には193センチの長身FWリョレンテを投入して攻め続けたが、リーグ最少失点(22失点)のリバプールの牙城を最後まで崩せず。終了間際に失点を許し、0-2で敗れた。

トットナムは7度目となる同国対決の決勝戦で敗れて、クラブ史上最大のタイトルを獲得することはできなかった。