サッカースペイン1部のレアル・マドリードに所属する18歳の日本代表MF久保建英が、同じくスペイン1部のマジョルカに期限付き移籍することが22日、関係者の話で分かった。

久保建英の動向は22日の現地紙でも報道され、すでにマジョルカ入りしてメディカルチェックを通過し、1年間の期限付き移籍でプレーする予定と報じられている。6月の国際親善試合で史上2番目に若い18歳5日で日本代表デビューした久保建英は今夏にJ1東京からRマドリードに移籍。

当初は2部B(3部相当)に属するBチームの「カスティージャ」でプレー予定だったが、シーズン開幕前の7月の北米遠征やミュンヘンでの強化試合で、昨年の世界年間最優秀選手賞(バロンドール)を授賞したクロアチア代表MFモドリッチや、ベルギー代表MFアザールら世界的名手が居並ぶトップチームに同行。少ない出場時間の中で積極的にドリブルを仕掛けてシュートを放つなど、物おじしないプレーを披露した。十分に通用するだけの素質を見せつけ、よりレベルの高い1部の他クラブで経験を積むことになった。

Rマドリードのジダン監督は久保建英について「将来、彼は必ずチームの重要な選手になる」と大きな期待を口にしていた。マジョルカは今季2部から1部に復帰したクラブで、かつて元日本代表FW大久保嘉人やMF家長昭博もプレー。現地報道では25日にホームで行われるレアル・ソシエダード戦に向けたメンバーに入る可能性もある。東京五輪での活躍も期待される日本の至宝が新たな挑戦へと挑む。

◆マジョルカ 1916年創立。ホームタウンはパルマ・デ・マジョルカ(マジョルカ島)。96-97年にスペイン2部で3位となり1部昇格。97年からアルゼンチン人のクーペル監督が就任し、リーグ3位、スペイン国王杯準優勝、スーパー杯優勝と躍進。02-03年にスペイン国王杯初優勝。10年5月に経営破綻を宣言。12-13年に2部に降格し、16-17年には3部に降格。1年で2部に復帰すると、昨季は昇格プレーオフを制して7年ぶりの1部復帰を果たした。過去には元カメルーン代表FWエトーも在籍。