メッシが個人「2冠」を達成した。サッカー専門誌フランス・フットボールが選定する19年の最優秀選手賞「バロンドール」の表彰式が2日、パリで行われ、アルゼンチン代表FWメッシ(バルセロナ)が4年ぶり単独最多6度目の受賞を果たした。

5度で並んでいたポルトガル代表FWロナウド(ユベントス)を抜いた。9月に発表された国際サッカー連盟(FIFA)の男子最優秀選手に続く栄冠となった。

09年の初受賞から10年。あらゆるタイトルを獲得してきたが「兄弟3人と一緒にここ(パリ)に来たのを覚えている。あのとき僕は22歳で、自分が経験していることがまったく信じられなかった」。妻のアントネラさんと3人の子どもとともに出席したメッシはそう言って感慨に浸った。

昨季はスペインリーグで36点を挙げて3年連続得点王に輝き、リーグ優勝に大きく貢献。欧州チャンピオンズリーグ(CL)でも12ゴールで大会得点王を獲得した。巧みなドリブルと決定力は衰え知らずだが、32歳になった天才は「自分の年齢は分かっている。あと何年かは自分のサッカーを楽しみ続けていければうれしい」と話した。