トットナムのダニエル・レヴィ会長が、エースのイングランド代表FWハリー・ケーン(26)をマンチェスター・ユナイテッドに放出することを許可したと、11日付の英紙デーリーメール電子版が報じた。

レヴィ会長は、ケーンが移籍金2億ポンド(約279億円)でマンチェスターUへ移籍することを認めたという。同電子版によると、新型コロナウイルスで危機的状況で、同選手が退団を示唆し、シーズンを終了するべきだというコメントにも激怒したという。

クラブは資金面でも問題を抱えている。昨年オープンした新スタジアムには10億ポンド(約1390億円)を費やし、6億3700万ポンド(約888億円)のローンが残っている。さらに、同ウイルスで今後の今季公式戦が中止になった場合は、放映権料の払い戻しの可能性もあり、莫大(ばくだい)な移籍金を得られるケーンを放出することで、穴埋めすることができると伝えた。

2億ポンドでの移籍が実現した場合、17年にパリサンジェルマンがネイマール獲得にバルセロナへ支払った移籍金1億9800万ポンド(約276億円)を上回る史上最高額となる。

移籍先候補のマンチェスターUのスールシャール監督は、今夏の移籍市場で大金を使って選手を補強することを示唆している。