アトレティコ・マドリードが新型コロナウイルスの影響で、今夏の移籍市場で補強を実施しない予定だとスペイン紙マルカが2日に報じている。

今月14日のビルバオ戦でリーグ戦を再開するAマドリードの目標は、欧州チャンピオンズリーグ(CL)圏内の4位以内に入ること。しかしそれを達成しても、新型コロナウイルスの収入面への影響は非常に大きなものになっており、今季見積もっていた年間予算5億ユーロ(約600億円)を達成することは不可能になっている。

そのためクラブは今夏、選手を獲得しないことを考えていると同紙は伝えている。これまで獲得候補としてさまざまな名前が出ているが、その多くが逆オファーであり、来季はカイオのように期限付き移籍中の選手を連れ戻してチームを補強するという。

またAマドリードは昨年夏、将来に向けた選手補強を実施した。ジョアン・フェリックス、エルモソ、ロディ、マルコス・ジョレンテなど、クラブの今後を支える選手を獲得し、シメオネ監督は新たなチーム作りで信頼を寄せているとのことだ。(高橋智行通信員)