バルセロナのウルグアイ代表FWルイス・スアレス(33)のアトレティコ・マドリード移籍が決定的になったと、22日のスペイン紙アス電子版が報じている。

スアレスはバルセロナとの契約が来年6月30日まで残る中、ロナルド・クーマン新監督により戦力外通告を受けた後、ユベントス行きの可能性が消滅し、最終的に移籍金なしでのAマドリード移籍が間近に迫っていた。

しかし、バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が21日、国内リーグ、国王杯、チャンピオンズリーグの3大会でタイトルを争う可能性の高い直接のライバルに無料で譲ることに反対したと、スペイン各紙に一斉に報じられた。

そして22日、スアレスの弁護士がバルトメウ会長と契約解除に向けた会談を実施。当初はバルセロナが移籍金として1000万ユーロ(約12億5000万円)を要求した一方、Aマドリードに移籍金を支払う意思はなく、スアレスを無料で獲得できない場合、パリ・サンジェルマンとの契約が今年6月30日で切れたウルグアイ代表FWエディルソン・カバニ獲得に動くと伝えられた。

その後、スアレスがAマドリードの選手になることで両クラブが合意に達したことが報じられた。最終的にAマドリードに移籍金の支払いはなく、目標達成に応じた一定の金額をバルセロナに支払うことで交渉がまとまったという。またその金額についてアス紙は、最高で200万ユーロ(約2億5000万円)~300万ユーロ(約3億7500万円)になると明かしている。近々、正式発表が行われる予定である。

(高橋智行通信員)