フランス1部リーグのマルセイユに所属するDF酒井宏樹は自らのSNSを通じ、人種差別的な発言をしたとされたパリ・サンジェルマンFWネイマールらの制裁なしに安堵(あんど)したことを明かした。

2日までに自身のインスタグラムを更新。フランス・プロサッカーリーグの規律委員会が9月30日、人種差別的な暴言や同性愛嫌悪発言があったと疑われていたFWネイマールと酒井の同僚となるマルセイユDFアルバロ・ゴンサレスが「証拠不十分」で処分を科さないと発表したことを受け、思いをつづった。

酒井は「この2週間、中々サッカーに集中できる環境ではありませんでしたが対象の2人の選手に制裁がなかったことに安堵しております。今回の件に関してですがもし仮に何か言われたとしてもお互いに熱くなっている試合中の些細な出来事であり差別とは全く関係ありません」と説明。試合から時間が経過したこともあり「もう全て終わった事であり今回はマルセイユが勝ったというだけの事です。また伝統あるマルセイユとパリの熱いダービーを皆さまにお見せできるよう引き続き努力していきます!」と記した。

試合終了間際の乱闘で5人の退場者を出した9月13日のパリ・サンジェルマン-マルセイユ戦では、ネイマールがゴンサレスから「猿」と呼ばれたと主張。試合中に暴力行為で報復したネイマールは退場処分を受け、16日に2試合の出場停止処分を受けた。またネイマールは酒井宏樹に対して人種差別発言を行った疑いが持たれていた。