ライプチヒのハンガリー代表GKペーテル・グラーチ(30)が、LGBTのカップルが養子を迎えることを禁じたハンガリーの法律を批判した。米ヤフー電子版が報じた。

グラーチは、昨年12月に導入された同法について自身のフェイスブックに「だれでも平等に扱われる権利がある。同時に子供たちにも、あらゆる性別、肌の色、宗教の、幸せな家庭の中で育つ権利がある」と書き込んだ。

同法では結婚したカップルのみ養子を受け入れることができるとされている。ハンガリーでは同性婚は禁じられており、LGBTの人々は養子を持つことができない。

リバプールやザルツブルクでもプレーしたグラーチは「海外での生活が長くなると、他者を愛し、受け入れ、寛容であることが一番大切だと分かってくる」と記し、“キリスト教保守”という名のもとに保守色を強めるハンガリー現政権を皮肉った。

ただテニスの大坂なおみが「ブラック・ライヴズ・マター」について発言した時と同様、どの国でもスポーツ選手がスポーツ以外のトピックについて触れることを嫌う層は一定数いる。グラーチに対しても「サッカーだけやってろ」というような批判も集まっているという。