26日にレアル・マドリード監督を辞任したばかりのジネディーヌ・ジダン(48)が、スペイン紙アスを通じて同クラブのサポーターに向け手紙をしたためた。その内容を同紙が31日に伝えている。
まず、「親愛なるマドリディスタ(Rマドリードサポーター)へ。私がマドリードの街に足を踏み入れ、Rマドリードのユニホームを着た最初の日からの20年間、君たちは私に愛情を与えてくれた。私は常に自分たちの間で非常に特別なものを感じていたし、私には歴史的に最も重要なこのクラブの選手や監督であったという名誉があったが、とりわけ私はマドリディスタのひとりだ。その全てのことのために、君たちに別れを告げ、監督を辞めるという自分の決断を説明するためにこの手紙を書きたかったんだ」と前置きした。
続けて現役時代の2001年に契約を結んでくれたフロレンティーノ・ペレス会長への感謝を伝えた後、今回の辞任理由について以下のように説明している。
「クラブが私に必要な信頼を与えてくれず、長中期的に何かを達成するためのサポートを提供してくれなくなったと感じたため、辞任することにした。私はサッカーというものを分かっているし、Rマドリードのようなクラブの要求を理解しており、勝てなかった場合は辞めなければいけないことを分かっている。しかしここでは非常に重要なことが忘れられていた。私が日々成し遂げてきたこと、選手たちやチームの周囲で働く150人の人々と一緒にもたらせてきた全てのことが忘れられていたんだ」
「私は生粋の勝者であり、トロフィーを獲得するためにここにいたが、それ以前に人々がいて、感情、人生があるが、私はそれらが評価されておらず、それらがこの素晴らしいクラブの活力を維持していることが理解されていないという印象を持っている」
「私は我々が皆でやってきたことを尊重して欲しいと思っているし、ここ数カ月間のクラブや会長との関係性がもう少し違ったものであってほしかった。特別なものを求めているのではない。もう少し思い出を求めたかったんだ。今日、ビッグクラブのベンチでの監督の人生は2シーズンで、それ以上のものはない。長く続けるためには人間関係が不可欠であり、お金、名声など何よりも、最も重要なものだ。そのことを大切にする必要がある」
「そのため試合に敗れた後、もし次の試合に勝てなければ私はクビになるというのを新聞で見た時はとても傷ついた。意図的にメディアに流されたそれらのメッセージはメンバーにネガティブな影響を与え、疑念や誤解を生んだため、私やチーム全体が傷ついていたよ。でも幸い、私には自分とともに死ぬ気でいてくれた素晴らしい選手たちがいた。彼らは物事が困難な状況に陥った時、素晴らしい勝利で私を救ってくれたんだ。なぜなら彼らは私を信じていたし、私が彼らのことを信じていることを分かっていたからね。もちろん私は世界最高の監督ではないが、私には選手やコーチングスタッフ、クラブ職員など、彼らが仕事をする上で必要なパワーや自信を与えることができる」
「私はチームが必要とすることを完璧に分かっている。レアル・マドリードでの20年間を通じて私は君たち(メディア)やサポーターのこと、君たちが勝利を求めていることを学んできたが、何よりも君たちは、監督、スタッフ、クラブ職員、そしてもちろん選手たちの全員が全力を尽くすことを求めてきた。そして私はこのクラブのために我々自身が100%の全力を尽くしてきたと保証することができる」と伝えている。(高橋智行通信員)

