クーマン監督を解任したバルセロナの今季ここまでのリーグ成績がクラブ史上最低だと、スペイン紙マルカ電子版が31日に伝えた。

バルセロナはクーマン監督の後任として、Bチームのバルフアン監督が暫定的に指揮を執ると発表。30日のアラベス戦からチームを率いたが1-1のドローに終わった。

これで今季リーグ成績は11試合で4勝4分け3敗の勝ち点16。他チームと消化試合数に違いがあるものの9位と低迷している。

マルカ紙によると勝ち点16は、勝利に勝ち点3が与えられるようになった95-96年シーズン以降、00-01年、02-03年シーズンと並び、開幕11試合でクラブ史上最低の数字だという。

またクラブの弱体化に比例し、観客数も低迷している。今月半ばにスタジアム入場者数の制限が撤廃され、収容率100%での試合開催が可能となった。以来公式戦4試合を戦っているが客足が大きく遠のいている。

本拠地カンプノウの収容人数は9万9354人。だが入場者数の制限を撤廃して最初の2試合、バレンシア戦は4万7317人人、ディナモ・キエフ戦は4万5968人だった。続くレアル・マドリードとのクラシコは8万6422人と大入りだったが、暫定監督で臨んだアラベス戦は4試合中最低のわずか3万7278人にとどまった。

マルカ紙はインターネットで「バルセロナの新監督は現在の状況を好転させることができるか?」というアンケートを実施。「いいえ」が77%、「はい」がわずか23%でクラブの未来を悲観的に考えている人が多いことが分かった(回答約1万9000人)。(高橋智行通信員)