今夏、東京オリンピック(五輪)の男子サッカーで準優勝したスペイン代表22人のうち、15人が現在にまでに何らかのけがを負っていると、スペイン紙マルカが2日に報じた。

同紙は負傷者が続出している理由に過密スケジュールを挙げた。リーグ戦や国内カップ戦などもともとの日程に加え、今夏は欧州選手権も開催されたため、一部の選手はほぼ休みなしで五輪にも臨んだ。それがけがを誘発したと考えられるという。

中でも五輪初戦・エジプト戦で左足に重傷を負ったセバージョス(レアル・マドリード)と、昨季、欧州で最も多くの公式戦に出場し、今季、左足大腿(だいたい)四頭筋を2度負傷しているペドリ(バルセロナ)は、ともに長期離脱を余儀なくされている。

その他、アセンシオ(Rマドリード)、ミンゲサ、エリク・ガルシア(ともにバルセロナ)、オヤルサバル、ミケル・メリノ、スビメンディ(いずれもRソシエダード)、カルロス・ソレール(バレンシア)、モンカヨラ(オサスナ)、ミランダ(ベティス)、オスカル・ヒル、プアド(ともにエスパニョール)、ダニ・オルモ(ライプチヒ)、ブライアン・ヒル(トットナム)の13人もこれまでにけがを負ってきた。

一方、五輪後、一度も負傷していないのは、ウナイ・シモン(ビルバオ)、アルバロ・フェルナンデス(ブレントフォード)、アレックス・ドミンゲス(イビサ)のGK3人に、パウ・トーレス(ビリャレアル)、ククレリャ(ブライトン)、バジェホ(Rマドリード)、ラファ・ミル(セビリア)を加えた7人だけとなっている。(高橋智行通信員)