日本代表FW南野拓実(27)が所属するリバプールがPK戦の末にチェルシーを破り、10年ぶり史上最多9度目の優勝を飾った。

両チームとも立ち上がりから何度も得点のチャンスがありながら、リバプール・ケレハー、チェルシー・メンディの両GKの好セーブやオフサイドによって1点を奪うことができなかった。延長を含めた120分間の死闘の末にPK戦に突入した。

PK戦でも両軍1歩も引かない。フィールドプレーヤー10人ずつが全員キックを成功させ、勝負は11人目のGKに委ねられた。

先攻のリバプールはケレハーがゴール左上に思い切り蹴り込んでキックを成功させた。後攻のチェルシーはPK要員として延長後半終了間際に投入されたGKケパがキックをゴールのはるか上に外し、リバプールの優勝が決まった。

普段は控えGKの23歳ケレハーはリバプールの下部組織出身。14歳からGKとしてプレーし始めたが、もともとはFWだったという。その決定力がPK戦で生かされた。

レギュラーのアリソンではなく、今大会で主に起用してきたケレハーを決勝でも先発させたクロップ監督は「(ケレハー先発が)うまくいって良かった。彼はそれに値する活躍を見せてきたから。彼は世界最高の2番手GKだ。2番手の役割は起用された時に準備万全でいること。今夜の彼は本当に素晴らしかった。先発で起用したのが完全に正しかったと証明してくれた」とたたえた。

一方、今大会ここまで4ゴールを挙げていた南野は出番がなかった。

PK戦の内容は以下の通り(左が先攻リバプール)

1人目

ミルナー○ マルコス・アロンソ○

2人目

ファビーニョ○ ルカク○

3人目

ファンダイク○ ハバーツ○

4人目

アレクサンダーアーノルド○ リース・ジェームズ○

5人目

サラー○ ジョルジーニョ○

6人目

ジョタ○ リュディガー○

7人目

オリギ○ カンテ○

8人目

ロバートソン○ ウェルナー○

9人目

エリオット○ チアゴシウバ○

10人目

コナテ○ チャロバー○

11人目

ケレハー○ ケパ×