昨年6月の欧州選手権で試合中に心停止で倒れて、現在は植え込み型除細動器(ICD)を装着してプレーしているデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン(30=ブレントフォード)が26日、代表復帰戦でゴールを決めた。

国際親善試合オランダ戦(アムステルダム)で後半からピッチに立つと、同2分のファーストタッチで、右からのパスを直接右足で合わせてゴール左隅に突き刺した。2-4でオランダに敗れたが、エリクセンは「完璧なフィニッシュだった。こんな形で国際舞台に戻ってこられるなんてパーフェクトだ」と喜びを語った。

あの悪夢から287日、デンマークの10番が戻ってきた。欧州選手権では試合中にピッチに倒れて一時は生死の境をさまよったが、周囲の選手や医療チームの素早い対応もあり、病院に運ばれる前に意識を取り戻していたという。検査やリハビリを経て今年2月に実戦復帰したばかりだが、デンマークのユルマン監督は「あのポジション(中盤)では彼が1番だ」と満を持して招集していた。

次なる目標は、22年ワールドカップカタール大会への出場だという。エリクセンは「それまでにたくさん試合があるので、集中したい」と静かに意気込んだ。