チェルシーのロシア人オーナー、ロマン・アブラモビッチ氏(55)が、チェルシーの売却手続きが済み次第、スペインリーグのバレンシアを購入する意思があると、10日付英ミラー紙電子版が報じた。

バレンシアのオーナー、ピーター・リム氏は同クラブを売りに出しており、アブラモビッチ氏は購入が成功した場合、すぐにサッカービジネスに戻ってくることになる。

アブラモビッチ氏はロシア・プーチン大統領との関係を指摘され、英国政府から経済的な制裁を受けている。そのためチェルシーはクラブ運営で難しい局面に立たされており、事実上、政府の管理下に置かれ、新しいオーナーを探しているところだ。

一方バレンシアも実質オーナー不在で財政破綻しており、欧州での大会の常連クラブから中堅クラブにまで成り下がっている。また過去18カ月の間にスター選手が売却されてきたが、補強はされていない。(A・アウグスティニャク通信員)