ベルギー1部シントトロイデンの元日本代表MF香川真司(33)が1日、兵庫・淡路島の蒼開高を訪問した。淡路島に拠点を置く人材派遣大手・パソナグループのイベントの一環。大勢の生徒と交流し、男女サッカー部員とミニゲームをこなした。

淡路島から明石海峡大橋を渡ってすぐの神戸市垂水区の出身で「この近くで育って、サッカー(の試合)で来たり、家族と来たり、ここ(淡路島)は思い出深い場所です」と話した。この日は実家で昼食をとった後に、訪れたという。

運動部の生徒たちとの交流では「レギュラーを外されたり、試合に出られなくなったり。そういう時にこそ本当のメンタリティーが試される。結果が出ない時は自分に矢印を向けて、とことん(自分と)向き合って欲しい。そうしないと成長できない。僕も今でも自信をなくすこともある」などと熱く訴えかけた。

土のグラウンドで男女サッカー部員と一緒に練習をし、試合形式のメニューにも参加した。保護者ら大勢の人がそれを見守った。

「コロナの影響もあって、なかなか触れあう機会がなかったので、久しぶりにこういう時間がとれて良かったです。みんなからパワーをもらって、ヨーロッパに戻ることができる。生きざまを少しでも伝えることができたかな。夢や目標に向かってトライして欲しいですし、うまくいかない時でも逃げずに戦い続けて欲しい。それが大人になってからも財産になる」

日本代表からは19年6月を最後に遠ざかる。11月に開幕するW杯カタール大会への滑り込みでのメンバー入りへ「僕もプロとして、やらなきゃいけないことが明確にある」。

近日中に渡欧予定。勝負のシーズンが始まる。