元オーストラリア代表のレジェンドで、現在はカタールのスポーツ選手育成機関「アスパイア・アカデミー」でチーフ・スポーツ・オフィサーを務めるティム・ケーヒル氏(42)が、母国の22年ワールドカップ(W杯)カタール大会出場を喜んだ。
オーストラリアはW杯アジア最終予選B組でサウジアラビア、日本に続く3位に甘んじ、その時点でW杯出場権を得られなかった。
そのため大陸間プレーオフ出場をかけてA組3位UAEと戦い、2-1で勝利。大陸間POでは0-0からのPK戦を5-4で制し、ペルーに競り勝って5大会連続6度目の本大会出場を決めた。
大陸間POが行われたカタールのアフマド・ビン・アリ・スタジアムで試合を観戦したケーヒル氏は「とてもうれしい。難しい予選だったから。最終予選で(2位以内に入って)自動的に本大会進出することができなかったし。でももう1度、チャンスがあるというのがサッカーの良いところ。母国のためにスペシャルなことをする機会がもう1度あるのだから」
「(大陸間POは)本当に素晴らしい試合だった。我々はW杯出場にふさわしかったと思う。我々の方が良いチームだったから。技術的にも戦術的にも。120分を戦い抜き、PK戦では監督が(控えGKの)レッドメインを起用した。そして彼がオーストラリアにとって、そして彼自身にとって歴史的な瞬間を作り出してくれた。今、子供たちはみんな(ゴールライン上で踊るように動く)レッドメインをまねしていると思う」などと笑顔を見せた。
ケーヒル氏はW杯で活躍が期待されるアジアの選手について聞かれると真っ先に韓国代表FW孫興民(トットナム)の名前を挙げ、その次に「南野もプレー時間は多くないが、世界最強クラブの1つでプレーしている。出場時間を得るために移籍しなければならないかもしれないが、リバプールでプレーできていることは誇るべきことでもある。彼は毎日、他の選手たちの中で学んでいるはずだし、それを代表に還元することもできる」と、日本代表FW南野拓実(リバプール)にも言及した。
22年W杯カタール大会には、開催国カタールを含めてアジア6カ国が参加する。ケーヒル氏は「(アジアの)サッカーのレベルが変わってきていて、オーストラリアは現在、アジアで5番手か6番手といったところだと思う。もうトップではないし、圧倒的な力があるわけでもない。日本や韓国がトップで、オーストラリアやカタールが追う立場だ」と説明。その上で「6カ国すべてに(上位進出の)チャンスがあると思う。前回大会の日本は素晴らしかったし、2006年のオーストラリアもそうだった」と再びアジアのチームが旋風を巻き起こすことに期待していた。【千葉修宏】

