チェルシーからレアル・マドリードに加入したドイツ代表DFアントニオ・リュディガー(29)が20日、入団会見でライバルのバルセロナから関心を持たれていたことを明かした。

この日、入団発表セレモニーに臨んだリュディガーは「今日は僕や家族にとって非常に特別な日だ。まず、ずっと支えてくれた両親に感謝したい。2人がいなければ僕はここまで来ることはできなかったからね。またこの偉大なクラブでプレーする機会を与えてくれたレアル・マドリード会長に感謝しているし、クラブ会員に対して全力を尽くすことを約束するよ。全てのタイトルを獲得したい」と意気込んだ。

続いてリュディガーは入団会見に臨み、入団の経緯について、「最初に代理人(※リュディガーの兄)に連絡があったのは昨年9月のことだった。そして4月に2回目の連絡があり、アンチェロッティ監督と直接話したんだ。僕にとってそれが重要な瞬間となり、その時にこのクラブでプレーすることを決断したんだ」と説明。アンチェロッティ監督との会話については「ここに来て欲しい、僕を信頼している、チームにたくさん貢献できるということを言ってくれた」と語っていた。

Rマドリード加入前にバルセロナからのオファーが報じられていたことに関しては「バルサにも関心を寄せられていたが、兄にマドリーへ行きたいと伝えたんだ」と明かした。また、Rマドリード移籍を拒否したパリ・サンジェルマンFWエムバペについては「彼のことはよく知らない。僕はここにいられて幸せだし、誰もが自分の意志で決断を下すものだ」と答えるにとどまった。

幼少期のアイドルについては「たくさんいるけど、もしひとり選ぶとしたらペペ(※元Rマドリード。現在はポルトでプレー)かな。なぜなら彼はピッチ上では怪物だけど、僕が知る限りピッチ外では良い人という、僕が大好きな特徴を備えているからね」と言及した。

今季限りで退団したイスコがつけていた背番号22を選んだ理由については「2番が好きだけどカルバハルがつけていたので、12番と22番の中から22番を選んだんだ」と説明。チェルシーとRマドリードの違いについては「僕は比較するのが好きではない。これまでにプレーしてきた全てのクラブは自分のキャリアにおいて非常に大切なものだ。Rマドリードではプレッシャーもあるけれど、楽しむ必要がある」と返答した。

(高橋智行通信員)