レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督(63)が、マンチェスター・ユナイテッド移籍が間近と報じられているブラジル代表MFカゼミロについて「彼は新たな挑戦を望んでいる」と退団を示唆した。

Rマドリードは20日、アウェーでセルタと国内リーグ今季第2戦を迎える。前日会見に出席したアンチェロッティ監督はカゼミロについて言及。「その件で今朝、カゼミロと話した。彼は新たな挑戦、新しいチャンスを望んでいる。クラブは彼がこれまでやってきたこと、そして彼という人間を理解しているし、我々は彼のことを尊重する必要がある。今は交渉中で公式なものになっていないし、まだRマドリードの選手だが、彼の退団の意思は明確だ。しかし、もし合意しても我々には代わりの選手がいる」と話した。

同監督は残留を説得したかを問われると「説得しようとはしていない。ただ話を聞きたかっただけだ。なぜなら我々はこれまでずっと話をしてきたし、我々を大いに助けてくれたから。彼の意志や願いを聞いたが、もう後戻りはできるものではない。数時間後に何が起こるか分からないが、もし彼が残らなかったとしても、私は彼がこれまでやってくれたことにとても感謝しているよ」と答えた。

カゼミロが抜けたとしてもRマドリードのMF陣は依然として豊富。アンチェロッティ監督は「我々には代わりの選手がいる。チュアメニは最高のMFのひとりだ。また私が(レアルでの)2年目を指揮した時のように、そのポジションでプレーできるクロースという選択肢もある。昨季そこでプレーしたカマビンガもいる」と強調していた。(高橋智行通信員)