アルゼンチンで2日に予定されていたすべてのサッカーの試合が延期となった。

同国ブエノスアイレスで1日、クリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル副大統領(69)に対する暗殺未遂事件があったため。

アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領が急きょ2日を国民の休日とし、サッカー協会も1日夜、2日の全試合の延期を発表した。

2日にはアルゼンチン1部ではロサリオ・セントラル-タジェレスなど3試合が予定されていた。

アルゼンチン協会は「キルチネル副大統領に起こったことを強く拒絶します。我々は社会全体に訴えたい。どのような暴力も解決にはならないということを」などと声明を出した。

事件はキルチネル副大統領の自宅前で起きた。群集の中から現れた男が、至近距離から同副大統領の頭に向けて銃を発砲しようとした。

男は引き金を引いたが、弾が発射されなかったという。銃には5発が装填(そうてん)されていた。男はすぐに逮捕された。

CNN電子版によると、07~15年に大統領を務めたキルチネル氏は、大統領だった当時の公共工事に関する汚職などの罪で16年に起訴され、検察が先月、禁錮12年を求刑した。判決はまだ言い渡されていない。