リオネル・メッシ(35=パリ・サンジェルマン)の1ゴール1アシストで後半38分まで2点をリードしていたアルゼンチンは終了間際に2失点。結局、延長戦、PK戦にまで持ち込まれたが、最後はGKエミリアーノ・マルティネス(30=アストンビラ)が相手1、2人目を止める活躍でPK4-3で勝利。準優勝した14年W杯ブラジル大会以来、2大会ぶりの4強入りを果たした。

Stats Perform社のデータサービス「Opta」によると、メッシはこれでW杯通算10ゴール。バティストゥータ氏のアルゼンチン代表最多記録に並んだ。またW杯通算で10得点、7アシストと17点に直接関わっており、これはOptaがデータを分析し始めた1966年大会以降では故ディエゴ・マラドーナ氏を抜いて、アルゼンチン代表で最多となった。

この試合では両軍の意地がぶつかり合い、コーチ陣へのものも含めてイエローカードが18枚出された。「PKも含めて非常に苦しい試合だった。ベスト4をかけた試合だから大変なのはもっともだが、最後、勝ててよかった。大変な試合だったが楽しんだ」と振り返ったメッシは「1つ1つ自分たちがちゃんとプレーした。みんな自分が主役になって走りつづけた。全員がよく走り、よくプレーした。勝とうという意欲があった。サポーターもいつもよりそってくれた。このような終わり方になるとは思わなかった。審判はカードを出し過ぎだ。ああいう審判のやり方は考えなければならない。このような重要な試合であのような判定は感心しない」とスペイン人のマテウ主審にも注文をつけた。

メッシは準決勝クロアチア戦に向けて「次のクロアチア戦も大変な試合になる。相手は特に中盤に良い選手がそろっている。過去のW杯でも活躍してきた。準決勝は激しい試合になる」と気を引き締めた。