今季セリエAで勝ち点37で3位につけていたユベントスがイタリアのサッカー裁判所から勝ち点15を剥奪される処分を受けた。イタリア・サッカー協会が20日に発表した。ユベントスは上訴する方針だが、処分が確定すれば勝ち点22となり、これは前節終了時点で10位に相当する。

ユベントスには18~20年の間に移籍取引で不正会計があったとされている。米ヤフー電子版によると、例えば20年にMFピャニッチ+金銭をバルセロナへ送り、見返りにアルトゥールを獲得した“トレード”で、両クラブが2人の価値をそれぞれ6000万ユーロ(当時約72億6000万円)、7200万ユーロ(当時87億1000万円)に水増し。クラブに身の丈を超える支出を禁じるファイナンシャルフェアプレー(FFP)ルールを回避するため、実際よりも多くの収入を帳簿に記していたという。

こういった“手口”は欧州サッカー界では半ば慣例化していたが、ユベントスが上場企業であることから、イタリア政府が問題視。当局が調査に乗り出し、クラブは法的に処罰を受けることとなった。過去にクラブに所属していた人物も含め、11人の幹部には期限付きの追放処分が下された。

ユベントスでは06年夏にも当時のモッジGMらによる審判買収・脅迫行為が発覚。クラブは04-05年、05-06年シーズンの優勝剥奪に加え、史上初のセリエB降格処分を受けている。

◆ユベントスの不正 米ヤフー電子版によると、ユベントスが行った不正はクラブの身の丈を超える支出を防ぐ「ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)」規則を守るための、短期的な策だったという。

選手を獲得するための移籍金は、選手との契約期間に応じて償却される。例えばユベントスが5000万ユーロで他クラブから選手を買い、5年契約を結ぶと、各シーズン1000万ユーロがチームの支出ということになる。

一方、選手を売却して得た他クラブからの移籍金は、単なるその年の収入。ピャニッチを6000万ユーロでバルセロナに売れば、FFPによるチームのその年の支出上限はその分アップする。

つまり交換トレードで選手の価値を上げれば上げるほど、ユベントスはそのシーズンにおいては、移籍市場でも、より金銭的に余裕を持って選手獲得ができるということになっていた。