スコットランドリーグ セルティックFW古橋亨梧(28)がホームのハーツ戦で今季リーグ20点目を奪った。

欧州主要リーグの日本人シーズン最多得点記録をさらに伸ばし、カップ戦含めた今季公式戦は25点目。古橋はFW前田大然(25)の得点もアシストし、3-1の勝利に貢献した。セルティック公式戦100試合目の指揮となったポステコグルー監督に記念の白星を贈った。

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今日もまた「キョウゴール」がさく裂した。古橋は0-1の前半25分に右クロスで前田の同点ゴールをアシスト。そして後半15分にその瞬間がやってきた。古橋は中央から左へ流れながらMFムーイのスルーパスを受けると、相手DFが追いつく前に素早く左足を振り抜いた。強烈なシュートがGKの脇を抜けてネットへ突き刺さった。

古橋のゴールで勝ち越したセルティックはもう1点追加し、3-1でリーグ戦8連勝。J1横浜からセルティックに移り、100戦目を白星で飾ったポステコグルー監督はしみじみと振り返った。

「キョウゴはこのクラブにとって信じられないような存在でい続けた。でも我々はまったく彼をうまく使えていなかった。18~20カ月たっても彼の動きを(他の選手が)見えていないことにいらだつこともある。でもキョウゴが素晴らしいのは不満を見せずに走り続けること。そして今日も大きな貢献をしてくれた」

古橋のゴールは今季20点目。欧州主要リーグでの日本人シーズン最多得点記録を更新した。この日は同点弾を決めた前田が得点時に相手GKと激突。その後、負傷交代した。ケガの状況は不明だが、離脱となればますますチームは古橋に頼らざるを得なくなる。

22年W杯カタール大会では代表から落選し、悔しい思いもした。それでも指揮官の言葉通り、不満も見せずに所属クラブで走り続け、結果を出し続ける。「キョウゴ」が再び代表で輝く日も近いはずだ。