バルセロナが来季に向け、レッドブル・ザルツブルク(オーストリア)に所属するボスニア・ヘルツェゴビナ代表DFアマル・デディッチ(20)に興味を持っているとスペイン紙スポルト電子版が25日に報じた。

   ◇   ◇   ◇

バルセロナでは今季、右サイドバックが手薄になっているため、シャビ監督が同ポジションのスペシャリストを希望し、すでに今夏獲得に向けてトップレベルの選手探しに動いているとのこと。そんな中、今季の国内リーグや欧州チャンピオンズリーグで素晴らしいパフォーマンスを発揮し、欧州サッカー界で将来有望な右サイドバックになっているデディッチを獲得候補のひとりに挙げているという。

クラブのスカウトがそのプレーをチェックするため、23日に行われた欧州選手権予選アイスランド戦に訪れたと報じられていた。デディッチはこの3-0の圧勝を飾った試合で勝利を締めくくる3点目を決めており、守備だけでなく攻撃面でも高い能力を示していた。

しかし、左サイドバックとしてもプレーできるポリバレントな能力を備えるデディッチを狙っているのはバルセロナだけでない。アーセナルやミランも興味を持っていると同紙は伝える。市場価値が1000万ユーロ(約14億5000万円)に見積もられる中、財政面で大きな問題を抱えるバルセロナが今後、どのような動きを見せるか注目となるだろう。(高橋智行通信員)